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いい加減にしなさいよ!

道端で、小学生の男の子を連れたお母さん。

お母さんは、眉間に深いしわを寄せて「いい加減にしなさいよ!」と何度も叫んで息子さんを睨んでいました。

息子さんは聞いてもいないよといった風で、お母さんの先を歩いています。

何があったのやら。でも、わかる。

ちょっと前の私も、眉間にしわよせてわが子を睨んでいました。

親の言うこと聞かないのは当たり前、キレて物を投げる、暴言吐く、夜中に外に飛び出して警察に連れてこられる、親をたたく…

「もうっ、いい加減にしなさい!」と叫んでいました。

このままでは不幸な大人になると猛省し、試行錯誤でしつけをやり直しました。

私が徹底して実践したのは、以下の6つ。

①親子で挨拶を徹底すると共にスキンシップを大事にする(例:行ってらっしゃいのギュー)

②親子で、お互いに相手も自分も尊重する(暴言暴力は絶対ダメ)

③親は子のよい行動を認めて言葉と態度で表す

④子は家の手伝いをする(例:洗濯物を取り込んで畳む、食器を洗う)

⑤親はいったんルールを決めたら、ぶれない

⑥子が家庭内ルールが守れない場合、スマホやゲームの禁止期間がある

恐らく、私が変わったことが一番大きかったと思います。

子どもたちに対して怒らなくなりました。怒りのコントロールができるようになったのです。

ルールから逸脱したらスマホやゲームを取り上げることにして、「悪いことは悪い」「何がいけなかったのか、自分で考えなさい」と考えさせる。つまり感情的に怒らなくて良いのです。

時間をおいてから、ひざを突き合わせて何が問題だったのか、どうすることが家庭の平和や幸せにつながるのかを真剣に話し合いました。

子供たちも最初はジタバタと暴れていましたが、案外と単純なもので、スマホやゲームを取り上げられないようにと望ましくない行動を次第に変えるようになりました。

良い行動があった場合は、ほめて認めました。

洗濯物をきちんと畳んだら言葉に出してほめる。悪い行動が減ってきたらそれをほめる。

そしてスキンシップ。ハグをしながら「大好きだよ」という。

感情的に怒らなくても育児が出来ることに、10年以上ようやく気が付きました。

いい加減にしなさい!と叫んでいたら、怒りをコントロールするコミュニケーションを試してみませんか?