子ども達が不登校になるケース のご相談を最近続けて頂いています。
…これは、新型コロナウィルスの影響なのでしょうか?
私の感覚では、新型コロナウィルスはきっかけの一つに過ぎないです。他のことが要因になって不登校になる可能性は十分あったのです。たまたま今回はコロナ問題が身近にあっただけです。
親御さんからお話を伺っていると、行けなくなるまでのプロセスは一足飛びではありません。
それまでに積もり積もっている何かがあって、「学校に行きたくない」という日が訪れます。
まずは、親御さんとお話をさせて頂き、聞き取りをいたします。
ご家庭のしつけの方針、お子さんのコミュニケーションスタイルの特性、学校で起きたこと、担任の先生や友だちとの関係、不登校になってからの家での過ごし方など…
「どうしたいですか?」とお伺いすると、殆どの親御さんが「学校に行けるようになってほしい」と回答されます。親御さんに「目指すべきところ」と「タイムライン」が引けたら、あとはどのようにそこを目指していくのか、お話を進めていきます。この「どのように」というプロセスは、ご家庭ごとにカスタマイズされています。「絶対に成功する方法」などありませんので、都度、試行錯誤です。
家庭の課題が大きい場合は、毎週のように私との対話の時間を持っていただきます。
やっていただくことをセッションの中で幾つか決めたら、次回までに「必ず」やっていただきます。この流れができれば、次第に肯定的なサイクルが回り始めて課題が少なくなっていくので、月に2回、月に1回と頻度が減っていきます。
お子さんの不登校は、お子さんが悪いわけではありません。親御さんとのかかわりの中で、よい方向に変えていける部分が沢山あるのですが、親御さんがそこに取り組むには、第三者の協力を仰ぐ方が早いです。悩んでいたら、ぜひご相談ください。