ご縁をいただいて、久々に受講者として「ラテラル思考」の研修に参加しました。ラテラルを直訳すると水平なので「水平思考」ということになります。自由なアイディアを出すためにアイディアを横に広げる思考法であるがゆえに、このような命名がされています。
私が入ったグループは全員、仕事が始まっていない新卒入社組。私とは20歳以上年齢が離れていました。因みに、私が若い頃は「論理的思考」が出来てナンボで、その後「批判的思考」が必要と言われ始めました。今の若い人たちは、それらに加えて「水平思考」が求められるのですね。
これら思考法は、若いうちに使えるようになっておくに越したことはありません。私は生涯ラーニングを止めるな!派ではありますが、年齢を積み重ねるに従って学んだことを実践する力はどうしても衰えていく気がしています。なぜなら年齢と共に経験値が増えていくので、それらが実践を止める方向に向かうことが多々あるからです。失敗したらどうしようとか、やっても上手くいかないのではないかという気持ちが邪魔することもあるでしょう。
「水平思考」に話を戻します。常識的な考え方や前例にとらわれず、柔軟に考えられるようになることがゴールです。そういうと難しそうですが、実は幼い子供はこれを自由にやっています。例えば私の子供がこんなことを言ったことがあります。「傘をささなくても雨が避けてくれたらいいのにな」。荒唐無稽なようですが、将来的にそういうツールが開発される可能性は十分あります。iPhoneが登場する前は、携帯電話がPC機能を備えるなんて想像もできませんでしたから…
小学校に入った途端に、この柔軟に考える力や発想力が減っていくようですが、なぜでしょうか。教育の在り方なのか、環境要因なのか、成長に伴うものなのか…大人になって改めてその思考法が必要になるなんて、ある意味皮肉ですね。