私の運営することばキャンプ教室では、初めてレッスンをお試しで受講いただく前に、アンケートへのご回答をお願いしています。その中には、お子様の課題は何ですか?という設問があります。トップ3に入るのが「論理的に話せない」です。「論理的」に話すとか話さないとかって、そもそもどういうことでしょう?7月のテーマは「論理力」なので、少し解説をさせていただきます。
論理的に話すというのは、ことばキャンプでは「筋道を立てて、相手が理解できるように話すこと」としています。筋道がたっているというのは、主張に妥当な根拠が紐づいているということです。
- インストラクター「イルカとウミヘビ、どっちにする?」
- 生徒さん「イルカがいい」
- インストラクター「どうしてイルカを選んだの?」
- 生徒さん「水族館で本物のイルカを見たこともあって、その時かわいかったから」
ことばキャンプでは、言葉のゲームという体でこの筋道を立てた話し方を練習します。何度も繰り返すので、主張をするときに根拠が必ずセットになるように頭にインプットされます。そうすると日常会話の中でもこのような会話が出てきます。
- 親「おばあちゃんにお土産買うなら、何がいいかな?」
- 子「こっちの和菓子かな。だっておばあちゃんは洋菓子よりは和菓子が好きって言っているし、この和菓子なら抹茶風味だからお茶好きなおばあちゃんは喜んでくれると思うよ」
- 親「(なんとすらすら理由が出ている!感動!)そうだね!選んでくれてありがとう」
また生徒さんの保護者の方からうれしいコメントをいただきました。
「息子はレッスンを始めて1年になりますが、友達に対して、以前だったら主張ができずに黙りこくっていたのに、この前友達に自分の主張を理由も添えて話していて、え?うちの子が!?って驚いてしまいました」
筋道を立てるということは、根拠が紐づいているということで具体的な事例もお伝えさせていただきました。次回は「焦点を絞る」というテーマで論理力についてお話させていただきます。