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論理的に話すってどういうこと?②

論理的に話すシリーズの続編です。

ことばキャンプには色々なお子様をお迎えします。一人ひとり違って面白く、とてもかわいらしいです。そんなお子様の中でも、ある傾向をお持ちのお子様がいらっしゃって、それが「話があっちこっち行って、よくわからない」というもの。保護者の方が最初に「うちの子は論理的に話せない」とおっしゃることが多いというのは前回もお話しましたが、そのお悩みの中に、この「あっちこっち…」があります。

例えばこのような話の仕方です。

「りんごが好きなんだけど、りんごは赤いよね。あと皮をむいて食べるよね。皮をむくと、身があって、それは白い。で、りんごは木になってる。スーパーにも売ってる」

「うん…で、結局のところ何が言いたいの?」とでも言いたげに、親御さんが後ろで見守っておられます。

低学年のうちは、こういうあっちこっちに飛んでいってしまって、自分でも何が言いたいかわからなくなってしまうパターンに陥るお子様は、一定数いらっしゃいます。思考が迷子になるといった感じでしょうか…

こういう時は、「一番言いたいことは何かな?」と声をかけてあげると、「りんごは甘いから、好き!」と戻ってくることができます(笑)

論理的に話すのポイントで、根拠が沢山あるときは優先順位をつけて話すと、相手にわかってもらえるようになります。

言うは易しで…大人でも、話が長くなると最初に何を言いたかったかわからなくなることありますよね。私の友人にも「つまり、どういうこと?」と他の人に質問される人がいます。思考が広がるのは悪いことじゃない(だって想像力もあるし沢山言葉にできているのですから!)ですが、相手に伝えようという視点に立つと、話す内容を絞り込んだ方がいいということになります。