タイトルの一文は、私のコーチングのクライアントの方がおっしゃったことです。なるほど、確かにそうですねと共感しましたので、本日はこのテーマで少しお話をします。
人生では、良いことも悪いことも、自分のコントロールを超えて生じることがあります。良い出来事はまあよしとして、悪い出来事は要注意です。なぜならその悪い出来事は、自身の心に葛藤やネガティブな感情を引き起こし、出来事が終わった後も人生に影を落として影響を与え続けることがあるからです。
例えば、小学校でいじめられた体験があるとしましょう。大人になってからも、その体験を思い出すだけで、悲しい気持ちになって自分自身を否定してしまったり、自信を喪失して新しいことに挑戦できなくなったりしたとしたら、それは過去の体験が人生にネガティブな影響を与えているということです。
コーチングの中では、自分がなぜネガティブな感情にとらわれているのか?過去の出来事は自分にとって何を意味しているのか?絡まりあった複雑な感情を紐解いて、言葉にしていきます。ぴったりとした言葉が当てはまることも、当てはまらないこともあります。大切なのは、言葉にしていく過程ではないかと思っています。
想いが言葉になった瞬間、心がすっと軽くなる感覚があります。それを前述のクライアントは浄化とおっしゃっていたのではないかと思います。
改善した方がいいと他人からも指摘されるし、自分でもわかっているのに変えられない、出来ていないことがあれば、それは過去に起きた出来事が影響している可能性もあります。モヤモヤと晴れない想いがあなたの心の中を占めているようでしたら、それを言葉にしていくと案外あっさりと晴れてしまうかもしれません。
こういう風に申し上げると簡単に聞こえてしまうかもしれませんが、実際にやろうとすると一人では難しい作業でもあります。一人で悩むよりは、コーチに相談して言語化していくことも一つの方法ということで、ご紹介をさせていただきました。