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判断しなければストレスなし

イラっときたり、カチンときたり、ムッとしたり、クヨクヨしたり…

今回は、そういうネガティブ感情とうまく付き合いたい人のための備忘録です。

 

先ほど挙げた擬態語のそれぞれの感情は、怒り、むかつき、妬み、悲しみなどでしょう。これらの感情は、何らかの外部刺激に対して心が反応すると考えます。そして反応とはつまり、自分の判断です。

では「判断」とは何でしょうか。

「判断」とは辞書的には「論理や基準に従って自分なりの考えを定めること/判定を下すこと/断定すること」です。人はこういった判断を自身の価値観に照らし合わせて判断をしています。価値観が形作られる上で、これまでの育った環境や文化、周囲の人々からの影響が大きく左右します。

Aさんは、子供の頃に父親から何度か言われた「お前は何をやってもダメな奴だ」というセリフが今も頭の中に残っていて、何かに挑戦しようとする時に「自分にはできるはずがない、だって何をやってもダメなんだから」と自分自身に声掛けして気持ちが萎えてしまいます。子供にとって親の存在は大きく価値観を構成する上でも重要なため、そういったネガティブな価値観が植え付けられてしまい大人になっても影響を受けているのです。しかし、冷静に考えてみれば「何をやってもダメ」なはずがありません。そして、言った父親本人はおそらくそんなことはすっかり忘れているか、Aさんがどう影響を受けているかも気にしていません。他人からの勝手な判断に自分の人生が振り回されているのは理にかなっていないと言えるでしょう。

だから、ネガティブな反応=ネガティブ感情に振り回されるのは無駄です。自分の時間をネガティブ感情に費やすのは勿体ないと思うようにしましょう。

それがわかったら、「ネガティブ感情を引き起こす外部刺激には反応しない」と決めるのです。

とはいえ、これが難しい。わかっていてもすぐにできないのが人間の性(さが)です。次回はどうやったらできるようになるか、お伝えします。